湿度諸量の簡単計算法
気温と湿度から水蒸気圧や水蒸気密度をどのようにして計算していますか?
ここでは、ブラウザがあればどこでもそのような計算ができる簡単な方法を紹介します。
まず、NUMERICSのページにアクセスします。
ここでは、ブラウザがあればどこでもそのような計算ができる簡単な方法を紹介します。
まず、NUMERICSのページにアクセスします。
これだけで、通常の関数電卓以上の機能を使いこなすことができます。履歴も残りますから、式を入れ直す必要もありません。変数も使えます。したがって、20℃における飽和水蒸気圧を計算したければ、
と入力して、Enterを押すだけで2.3364794という答えが得られます。単位はkPaです。表示された数字をコピーすれば、どこにでも持っていけます。
25℃で相対湿度60%の時の水蒸気圧はどのぐらいでしょうか。簡単ですね。履歴をクリックすれば式が再表示されるので少し修正・追加して、
25℃で相対湿度60%の時の水蒸気圧はどのぐらいでしょうか。簡単ですね。履歴をクリックすれば式が再表示されるので少し修正・追加して、
と入力します。答えは、1.8995678 kPaですね。
では、この時の水蒸気密度(g/m3)を求めてみましょう。
割り算の25は気温です。結果は、13.799517 g/m3になるでしょう。
しかし、水蒸気密度や水蒸気圧を計算するたびに式を入力するのは面倒です(履歴を利用する手はありますが)。そこで、それらの値を一発で計算できるような関数を作りました。これで、計算が格段に簡単になります。
でも、まだそのままでは使うことはできません。ちょっとだけ、このまま解説を読み進んで下さい。
例えば、先ほどと同じ気温20℃の空気の飽和水蒸気圧は、以下のようにすれば求められます。
でも、まだそのままでは使うことはできません。ちょっとだけ、このまま解説を読み進んで下さい。
例えば、先ほどと同じ気温20℃の空気の飽和水蒸気圧は、以下のようにすれば求められます。
これだけで、先ほどと同じ結果があっという間に出てきます。便利そうですね?
水蒸気圧から水蒸気密度への変換は、以下の関数を使います。
水蒸気圧から水蒸気密度への変換は、以下の関数を使います。
vptovdとは、水蒸気圧(vapor pressure)から(to)水蒸気密度(vapor density)に変換する、という意味です。カッコ内には2つの値を入れ、1つ目が水蒸気圧、2つ目が気温です。
そして、関数は入れ子にする(関数の中で関数を使う)ことができます。例として、気温25℃時の飽和水蒸気密度を求めてみます。
そして、関数は入れ子にする(関数の中で関数を使う)ことができます。例として、気温25℃時の飽和水蒸気密度を求めてみます。
これだけです。簡単ですね。この式の後ろに相対湿度を掛ければ、実際の水蒸気密度や飽差が求まります。しかし、その場合は、bignumber()という関数を使ってください。具体的には以下のようにやります。30℃、湿度45%の時の飽差を水蒸気密度で求めてみます。
答えは、18.500147 g/m3になります。関数の中で計算するときも bignumber() を使ってください。
では、いよいよこの機能を使えるようにしましょう。そのためには、このソフトに関数を登録する必要があります。登録は、難しくはありません(簡単か?と言われると、人による、と答えますが。)。
まず、こちらのリンクの内容をクリップボードにコピーしてください。リンクをクリックして、開いたところで全体を選択しておいてコピーすればいいでしょう。次に、一番上のメニューの中の「scripts」というのをクリックしてください。
まず、こちらのリンクの内容をクリップボードにコピーしてください。リンクをクリックして、開いたところで全体を選択しておいてコピーすればいいでしょう。次に、一番上のメニューの中の「scripts」というのをクリックしてください。
すると、以下のような画面になるでしょう。全く同じではありません。
ここで、何も入力されていない行(この例では、3行目、8行目など)をクリックしてカーソルを表示させた後、先程コピーしたものを貼り付けて(ペーストして)ください。具体的には、右クリックして貼り付けを選択するか、Ctrlキーを押しながらvをタイプすればいいでしょう。保存は自動的に行われ、以後は何もしなくても関数を使えるようになります。scriptsの画面を閉じても問題ありません。
あとは、最初の画面に戻って、計算するだけです。早速試してみてください。
プログラムの1行目で計算結果の桁数を8桁に制限しています。この機能が必要な人は、それと似たような行がどこかにありますから、行頭に//(スラッシュ2本)を入れてください。この処理をしないと桁数は今まで通りです。
最後に、現在のところ登録されている関数をリストしておきます。
あとは、最初の画面に戻って、計算するだけです。早速試してみてください。
プログラムの1行目で計算結果の桁数を8桁に制限しています。この機能が必要な人は、それと似たような行がどこかにありますから、行頭に//(スラッシュ2本)を入れてください。この処理をしないと桁数は今まで通りです。
最後に、現在のところ登録されている関数をリストしておきます。
satvp(x)
気温(℃)から飽和水蒸気圧を求める。x:気温、単位:kPa
dewp(x)
水蒸気圧(kPa)から露点温度を求める。x:水蒸気圧、単位:℃
vptovd(x,y)
水蒸気圧(kPa)と気温(℃)から水蒸気密度を求める。x:水蒸気圧、y:気温、単位:g/m3
vptomr(x)
水蒸気圧(kPa)から混合比を求める。x:水蒸気圧、単位:g/kg(DA)
気温(℃)から飽和水蒸気圧を求める。x:気温、単位:kPa
dewp(x)
水蒸気圧(kPa)から露点温度を求める。x:水蒸気圧、単位:℃
vptovd(x,y)
水蒸気圧(kPa)と気温(℃)から水蒸気密度を求める。x:水蒸気圧、y:気温、単位:g/m3
vptomr(x)
水蒸気圧(kPa)から混合比を求める。x:水蒸気圧、単位:g/kg(DA)
では、使ってみてください。なお、OSやブラウザによっては動作しない可能性があります。感想があればお知らせください。